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9.262014
ダシ
少し前の外出先での話、
ご飯を食べに入ったお店で、ダシをとっていない味噌汁の味にびっくりさせられました。
しかも中に入っていた大根や人参が硬くて火が通っていない。あとの料理も同様で、「なんじゃ~こりゃ~」と
内心思いつつの残念な食事でした。(結構、有名なお店で、そこそこお金もとっているのに、、、)
こんか話を身内でしていると、義理の妹が、
「うちの娘(中学生)の同級生のほとんどの家庭が、ダシをとらない。」のだそうです。
さて、
どうしてコーヒー屋がこんな話を持ち出したのかというと、
コーヒーを仕事にしている人の、
「コーヒーはダシである。」とか、
「日本はダシの食文化だから、ペーパーで濾した澄んだコーヒーが好まれる。」
といった、ダシにからめたコーヒーの話を、一度ならず見聞きすることがあったからです。
こういった言葉を自分なりに解釈すると、
「ダシをとるように、きちんと抽出したコーヒーは美味しい。」
「ダシ文化の日本では、ダシのようなきれいなコーヒーが好まれる。」
しかし、現代の多忙な日本社会では、手間暇かけてダシをとったり、コーヒーを淹れたりするのも
大変だというのも理解できます。
また一方では、
日本のダシ文化は世界に誇れる日本食の基本である。
コーヒーの世界では、一杯ずつ丁寧に淹れるという、日本の喫茶店文化がアメリカでブームになっていて、
近々日本へ逆輸入されてくるそうです。
ダシも丁寧に淹れるコーヒーも、世界に誇れる食文化なんです。
そんな食文化をおろそかにせず大事にしていくことが、我々の責任であるように思われます。
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