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1.162015
マラウィのご紹介
今年から始めましたコーヒー豆の紹介ですが、
本日は第2弾としまして、『マラウィ チャカカ ゲイシャ』をご紹介します。
この豆は昨年末、久しぶりに新入荷したのですが、わたしには特別な思いのあるコーヒーです。
というのも、
2010年のオープン後、しばらくしてマラウィの取り扱いを始めたのですが、
その当時のわたしの腕前では、なかなか美味しいマラウィを焙煎できませんでした。
(アフリカの豆は、酸味が強いものが多いためか、豆に与える熱が不十分だと、渋みが残りやすいのです。)
それでも先輩のアドバイスをもとに焙煎を改善していくと、まぐれ当たりだったと思うのですが、
渋みや雑味がいっさいなく、ベストポイントで仕上げた豆を焙煎することができたのです。
コーヒーを抽出してみると、まるで桃かなにかのフルーツような味がしました。
(誇張ではなく、正直な感想です)
当然、お店にもだしたのですが、それを飲んだあるお客様が、
「まるで、くだもん(果物)のような味だった!」と絶賛していただきました。
それ以来、マラウィはこの味と目標を定めて、何度も焙煎を挑むのですが、『くだもんのような味』を
再現することはできませんでした。酸味がたってしまったり、フルーティだけと香ばしさがたって
しまったり、、、、と、わたしにとっては失敗の連続でした。(失敗といっても販売できるものも
そこそこあったのですが。)
そのうち、なかなか自分の満足いくものができないので、マラウィを焙煎する頻度も少なくなっていき、
だんだんと自分の焙煎技術の試金石のようなものになっていきました。
それとともに、入手もできなくなってしまい、2年位でしょうか、マラウィのことは忘れていました。
そして、昨年後半に限定で入手できることを知り、リベンジのため仕入れたという次第です。
上の写真は、先週焙煎したマラウィの豆です。
焙煎度合は、シティ~フルシティに入ったくらいです。
ティスティングのコメントとしては、
「フラワリーなアロマや酸味とフルーティな甘味がマイルドなコーヒーを演出している」
と、このようなコメントがパッと頭に浮かびました。
久しぶりに焙煎したにしては上出来で、十分に美味しいコーヒーですが、
あのときの味とは、ちょっと違うように思えます。
フルーティなんですが、香ばしさが『くだもんのような味』を邪魔しているような感じかな?
(そうだとしたら、ゴールはすぐそこだと思います。なんとかなりそうな予感。)
あのときのお客様は、今でもあの時のマラウィの話をされます。
近いうちに、まずはわたしが100%満足するマラウィを焙煎できるように実験していきます。
それができたら、
『くだもん』マラウィで、もう一度あのお客様の舌をうならせてみせます。
マラウィの紹介のつもりで書き始めたのですが、わたしのマラウィへの思いを紹介する
文章になってしまいました。それでも、マラウィがどんなコーヒーか伝わっていれば幸いです。
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