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コーヒー豆の保存について

コーヒー豆を購入されるお客様からコーヒーに関するご質問を受けるのですが、
一番多いのが『コーヒー豆の保存方法』についてです。

そのようなご質問を受けたときは、

「当店では、 冷蔵庫による保存をお薦めしておりません。
なるべく、室内の気温が低いところで保管してください。」

と、お答えするようにしておりますが、コーヒーを挽いて購入されるお客様には、

「夏の暑い季節でご心配でしたら、冷蔵庫や冷凍庫で保存してください。
ただ保存には、2,3の注意事項がありまして、、、、 」

と、付け加えるようにしています。

というのも、

冷蔵庫や冷凍庫でコーヒー豆を保存すると、冷蔵庫内の食品の匂いが豆に付いたり、
結露によって湿気たりすることが原因で、かえってコーヒー豆を劣化させてしまうからです。

そういうわけで、冷蔵庫による保存を積極的にお薦めしてきませんでした。

ところが、今年の4月から始めた数量割引などによって、コーヒーのまとめ買いをされる
お客様が増えてきたという事情があります。

当店のコーヒーは、完全熱風式で豆の芯まで焙煎しているので、コーヒー豆の持ちが
よいという特徴があります。そのせいか、まとめ買いのお客様からコーヒーの鮮度に
関する不満のお声をいただくことはありませんでした。

しかし、今後通販などで広くコーヒー豆を販売していくうえで、当店がお薦めする
保存方法を提示する必要があると考え、以下のように推奨方法を設定し、検証実験を
実施することになりました。

【当店が推奨するコーヒー豆の保存方法(仮)

冷蔵、冷凍での保存は、開封前の状態でのみとする。
これは、まとめ買いをした場合に、開封前のコーヒー豆をなるべく劣化させないで
置いておくためだけに冷蔵、冷凍を利用するものとする。

コーヒー豆のパッケージは、フリーザーバッグなどで密封して、冷凍、冷蔵保存する。

冷蔵、冷凍保存しているコーヒー豆を開封するときは、フリーザーバッグごと取り出して、
コーヒー豆が室温の温度になるまで、室内で置いておいて、室温になってから開封する。

室温に戻したコーヒー豆を再度冷凍、冷蔵保存をすることはしないで、鮮度が保たれている
間に、飲み切る。

【コーヒー豆保存方法の検証実験】

 当店が使用しているコーヒー袋を使ってパッケージしたコーヒー豆を、上記の方法で
保存したときに、問題が起こらずコーヒー豆を劣化させないで保存できるか、
検証実験を始めました。

まず、200gのパッケージと、ドミニカ、ルワンダのコーヒー豆を使って実験します。

どちらの豆も焙煎後、3週間経ったものです。
コーヒーを抽出してコーヒーの鮮度、風味を確認しました。

上はドミニカ、下がルワンダの蒸らしをしているところです。
焙煎直後よりは膨らみが少ないですが、お饅頭の形に膨らんでいるのが分かります。
この後、湯を注いでゆくと、さらに、泡をだしながらどんどん膨らんでいきました。

保存実験(ドミニカ)

保存実験(ルワンダ)

抽出後のコーヒーは、焙煎直後と比べて少し風味が抜けたようにも感じましたが、
十分美味しいコーヒーでした。

これらのコーヒーを200gの袋にパッケージして、冷凍保存します。
ドミニカは豆のまま、ルワンダは挽いて粉の状態で袋積みしました。
それらの袋をフリーザバッグで密封して、店にあり業務用の冷凍庫に入れました。
(冷凍温度は-20℃設定で、6時間おきに霜取りのため冷凍庫の温度が上昇します。)

保存実験(200g袋)

保存実験(200g袋2)

1ヵ月後の1月23日頃に取り出して、コーヒー豆の鮮度のチェックをします。

 

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