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5.282010
自家焙煎店に行く前の予備知識(コーヒーの種)
自家焙煎店でコーヒーを購入するのに、知識は要らないという話をしましたが、
「それでも、少しはコーヒーについて知っておかないと不安。」という人のため、
これくらい知っていれば大丈夫という予備知識を書いてゆきます。
まず第1回目は、「コーヒーの種」についてですが、「たね」ではありません。
品種の「しゅ」について、基本的な話をしていきます。
品種って、少し生物学的で難しそうですが、分かりやすくエッセンスだけを
書きますので、おいしいコーヒーを飲むためと思って読んでみてください。
1.コーヒーの3大原種
コーヒーの品種ですが、いくつぐらいあると思います?
2000~3000種類あるといわれていますが、大きく分類すると、下の3つに
分類されます。
アラビカ種 味がよいが、栽培に手間がかかる。コーヒー専門店のコーヒ。
ロブスタ種 味はよくないが、栽培しやすい。インスタント、缶コーヒーなど。
リベリカ種 味はよくない。ほとんど流通していない。
なので、自家焙煎店としては、アラビカ種のみを取り扱っている事が、
おいしいコーヒーの条件となります。
ちなみに、ロブスタ種ですが、独特の強いクセがあります。わたしは飲んだ
ことはありませんがとてもストレートでは、飲めないそうです。
あまり好みではないですが、風味に重みをだすために、少量のロブスタを
混ぜているブレンドコーヒーもあるそうです。
最近ではアラビカ種の缶コーヒーなどが販売されていたりしますので、
缶コーヒー=ロブスタとはいちがいにはいえません。全体的な傾向として
捉えていただけるとありがたいです。
では、アラビカ種のコーヒなら何でもよいかと言うと、そうではないのです。
おいしいコーヒーを飲むためには、もう少しこだわる必要があります。
というのも、アラビカ種といっても、その中に数多くの品種のコーヒーが
あるからです。
2.コーヒーの品種改良の歴史
さきほど述べたように、コーヒーの品種はやまほどあるのですが、
アラビカ種の中にも数多くの品種が存在しています。
もともとの在来種から、突然変異や自然交配、品種改良などによって
枝分かれしていって、現在の品種になりました。
そのように品種が増えてきたわけですが、その原因の1つである
品種改良について注目する必要があります。
なぜ、コーヒーの生産国で品種改良が行われてきたかというと、
先にも述べたように、アラビカ種は栽培するのに、非常に手間の
かかる品種なのです。
アラビカ種の特徴として、
気候、風土の影響を受けやすい
病気や害虫に弱い
という、生産者にはありがたくない弱点があります。
こういった、弱点を改良することに注目して、品種改良が行われて
きたため、コーヒーの味については、2の次とされたようです。
そして、味としては劣るが、気候、風土の影響を受けにくく、病害虫に
強いロブスタ種との交配が行われたようです。
その結果、生産量は上がり、見栄えの良いコーヒー豆ができるように
なったのですが、味が落ちてしまうという、消費者としてはありがたく
ないコーヒーが多く出回ってしまうという現象が起こってしまったのです。
それに対して消費者国側のスペシャリティコーヒーに代表される
コーヒーの風味による格付けなどの活動によって、生産国側でも
原点回帰がなされつつあります。
したがって、コーヒーを購入するときには、
誤った品種改良の影響を受けていないものを選ぶのが基本です。
わたしのおすすめですが、まずは品種改良の影響を受けいない在来種や
それに近いものを選ばれてはどうでしょうか?
例を挙げますと、
モカ、ティピカ種、ブルボン種、ゲイシャ種、アルーシャ種などがあります。
他にもまだまだありますが、詳しくは次回以降に書いていきます。
コーヒーを購入するときには、その品種にも気を配ると、おいしいコーヒーに
出会う確率が高くなると思います。自家焙煎店では、コーヒーの生産国だけ
でなく、品種や農園名、焙煎度合いなどを明記しています。表示がなくても
聞けば教えてもらえるはずです。
そういったところにも気をつけてみてください。
ちょっとした事ですが、そうすることによって、店の人との会話から知識を
増やす事ができますし、お気に入りのコーヒーに出会えると思うのです。
次回は、好みのコーヒーを選ぶために、もう少し具体的な話を書いていきます。
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