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焙煎のきも

きょうは、大阪の問屋さんへ行ってきました。

開店に必要なものを見るためです。行ったお店は、大型店でいろいろなものがありました。

食器、料理器具、衣類、布類、食品など見て歩き、お買い得でよさそうなものを購入。

そんなこんなで、今日1日外出でつぶれてしまったので、ブログもシンプルにやっていきます。

今日のテーマは「焙煎のきも」です。

以前に、「いくら焙煎をがんばっても生豆の素質以上のコーヒーをつくることができない。」

という趣旨のことを書きましたが、だからといって焙煎をおろそかにはできません。

上で述べたことを裏返すと、「理想的な焙煎ができたときのみ、生豆のポテンシャルを

最大限引き出したコーヒーができる。」ということになるからです。

なので、上質な生豆を仕入れるのと同時に、レベルの高い焙煎ができることが、

競合店に差別化できる強力な武器であると思い、焙煎の勉強と実践をしてきました。

そのように勉強してきたわたしが、焙煎で一番5感を集中させる瞬間があります。

それは、焙煎を終了するタイミングを判断するときです。

コーヒーは、そのベストな焙煎度合いで焙煎できると、すばらしい風味のコーヒーになります。

焙煎がどんどん進んでいて、豆の状態が刻々と変化しているなかで、豆の色つや、

ふくらみ具合や匂いを見ることによって、焙煎のベストポイントを判断するのですが、

5感を集中させないと判断を誤ってしまうのです。

これが少しのブレではコーヒーの味を大きく左右するものではありません。もっと大きく

コーヒーの味を左右する工程が他にあるのですが、その工程は5感を集中させるほどの

ものではありません。「じゃあ、そこだけ頑張ればいいじゃないか。」と思われるかも

しれませんが、わたしたち自家焙煎店の焙煎職人は、自分の技術を磨いて、少しでも

おいしいコーヒーを提供するために、コーヒーと真剣勝負しているのです。

みなさんがおいしいコーヒーを飲まれた時には、そういった焙煎職人が切磋琢磨した

結果であるということを、思い出してみてください。

明日の神戸は、また暖かい日になりそうです。

まだ完成に至っていないアイスコーヒーのブレンドの詰めをやっていきます。

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